塩酸と水酸化ナトリューム水溶液
に溶かす金属片
10.12.10

 6年生の塩酸や水酸化ナトリュウム水溶液に金属片を溶かす実験では、理科の教材会社からアルミ片、鉄片としてびん単位で購入していました。結構量があるので何年も購入することなく使っています。

問題点は次の3点です。
@ 鉄片はさびていて磨く必要がある。
A それなりの厚みがあり、反応に時間がかかる。
B 身近なアルミや鉄と対比しにくい。

 特にAの時間がかかることが大きな問題です。泡が出てくるのはすぐ分かるのですが、溶ける=見えなくなる。までには時間がかかり授業時間内に結果が分かりにくいと言うことです。ですから子どもたちは「泡が出てきたから溶けたね。」とまとめても納得できていないのです。

 今年度同じ学校の先生の授業を見ていたら、塩酸にアルミニューム片が割と短時間にきれいに溶けてなくなったのです。「これは塩酸の濃度を相当濃くしたな!」と思ったので聞いてみました。すると「そんなに濃くしていません。」との返事でした。どうも不思議だったので「その濃度は大切だね。今後の財産になると思います。」と言ったところ「アルミ片はアルミ缶を磨いて作ったので少し薄いかもしれません。」との返事が返ってきました。なるほど!!これが「ポイントだ。」と思いました。どこかで紹介された教材のようです。確かにアルミ缶は表面がコーティングしてあるので磨く必要がありますが、どっちみち磨く必要があるのですからちょっとの手間です。時間内にきれいに溶けて見えなくなった実験は感動でした。